アパートの大家さん募集

路上生活から抜け出してアパートを借りようとしても、生活保護受給者や路上生活経験者、また障がいのある方々は、不動産業者から契約を拒否されることが少なくありません。悪質な業者にだまされたり、運よくアパートに入居できても孤独に耐えられず路上に戻ってしまうケースもしばしばあるのです。

そこでTENOHASIでは、不動産業者を通さず、大家さんと入居者が直接契約で賃借できる物件を求めています。入居後も大家さんと入居者が顔の見える関係でつながり、入居者が孤独になることなく生活できる、そんな物件をお持ちの大家さん、ぜひご連絡ください。

現在、直接契約で入居させていただいている物件は4件(2014年6月現在)、家賃は最高53,000円(住宅扶助費の上限)です。

  大家さんKさんのお話し 

 人のために何かをしたいと思ったとき、一方的に「施す」のではなく、その人たちと一緒に何かを行うことが大切だと思いました。そこで私たちのアパートを困っている人たちのために役立てたいと思ったときにTENOHASIさんと知り合い、ホームレスの人が「住所」を得て、仕事を見つけ働いたり安心した生活を送るという手伝いをしようと考えたのです。

 最初に入居になったのはMさんです。Mさんは、アルコールや精神的なことで不安定になることがありました。しかしそのたびに、TENOHASIの人が落ち着いて万全に対応し続けるのを見て、TENOHASIとの縁があったことを喜んでいます。つくづく、「自分たちだけで何かをやるのは無理である。どんなことも、人とのつながりがあってこそできる」ということを実感しています。それに家賃をいただいているのですから、入居してくださる方にも感謝しています。

 最近はアパート経営に「福祉可」という新しいカテゴリが生まれていると知り、がく然としました(注:「福祉可」=行政から確実に家賃として入金となる生活保護費を目当てに、あえて生活保護受給者を対象に入居させること)。我々のやっていることは、一見この「福祉可」と見られてしまうのでしょうか?それは断じて違います。我々は、「区からお金をもらえればいい」というわけでは決してありません。住んでもらう以上は、大家としてそれだけのことを入居者の人々に提供する義務と責任があると思ってやっています。お互いがつながりあって生活できるような支援のかたちにしたいと考えています。家に入ることがゴールではなくスタート。継続的にどうかかわっていくかが重要だと思います。